食育 子供の料理教室 料理 レシピ 料理研究家村上祥子 料理教室 管理栄養士

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「ママと子どもがハマるお料理手品」
 
 
 

* お料理手品とは…

「お料理の中の化学変化は、まさに手品!」

お料理の中で起こる化学変化は、子どもたちにとって、まさに「手品」のようなもの。
「電子レンジで加熱するだけで、あっという間に出来上がるケーキやポップコーン、牛乳を温めて酢を加えるとタンパク質が固まってカッテージチーズが出来上がる!、黒豆の煮汁が酢を加えると一瞬で赤紫色に変化する!」などなど…簡単な手順で、手品のようなお料理がいろいろ楽しめます。

「子どもたちが食の楽しさを発見し、様々な表情をみせるのが楽しみ」

おいしい驚きを小さな子どもから、ママまで一緒になって体験できるお料理手品は、
楽しみながら食の大切さを親子一緒に再発見できるよい機会です。
イベントでは、村上先生の楽しいお話と共に、実際に親子でお料理手品を体験していた
だき、試食していただきます。お料理の体験は、子どもさんを中心にやっていただきま
す。


「お料理手品と食育」

親なら誰しも我が子の健康な人生を願うものですが、健康の3本柱が、食事、運動、睡眠。ちゃんと食べて動いていれば、すくすくと育つとわかっていても、この"ちゃんと"が、実はなかなか難しい。

そこで、子どもが小さくっても、ワクワクドキドキすることは何だろう、と考えてみると、それはキッチンで料理をすること。
2才の子が料理なんて…と考えますが、セパレーツタイプのドレンシングの壜を渡せば、カシャカシャ振ってサラダにかける。
お兄ちゃんは、サラダを混ぜる。
ご飯をよそうのはママだけど、パパのビールのコップを並べるのはぼく。
ご飯の湯気の甘いニオイ、お肉がジュージュー焼ける音。
卵だって、熱湯の中に浸している時間で半熟になったり、ゆで卵になったり。
オムレツを作るときは、卵を割るのはぼくの役目。
いちごミルクのいちごをつぶせば牛乳がもろもろに。
ママがかれいを煮ているときに、おいしくトロリとなるはずの煮汁も、ちょっと目を離したスキに真っ黒こげに。
そうか、水分がなくなれば、しょうゆやみりんの温度は急激に上がるらしい(メラノイジ反応)と、そこまではわからなくても、考える力も生まれます。

うまい(アミノ酸=たん白質)、あまい(ブドウ糖=炭水化物)、塩っぱい(塩=ミネラル)は、人間が生まれもっている本能の味。
3種類しか知らなかった子どもが、トマトを切ったり、キャベツをレンジでチンしたりしているうちに、酸っぱいもの、特殊な香りのものも食べ慣れていき、バランスのよい食事が身につきます。

このバランスのよい食習慣こそ、おとなから子どもに渡せる最高のプレゼント。
生活習慣病とほど遠い人生を保障してあげると同じことなのです。

料理するたびに"マジックみたい"と大喜びする子どもたちに押される形で、「お料理手品」で食育のお手伝いをしています。


* お料理手品・レシピ
* ☆咳どめの妙薬・子どもの赤ワイン
* <黒から赤に色変わりするジュース>

[材料]  
 黒豆 30g
 水 300ml
 砂糖 100g
 酢    大さじ3
 ストロベリーエッセンス(あれば) 5滴

[道具]
直径18cmの鍋(ふたつき)
アルミホイル15×30cm 1枚
コンロ

[作り方]
1) 鍋に洗った黒豆と水を入れ、ふたをして火にかける。
  沸とうしてきたら、3回に折りたたんだアルミホイルを
ふたと本体の間にはさみ、ごく弱火で20分煮て火をとめる。

2) 煮汁をボウルに移し、砂糖とエッセンスを加え、
泡立て器で混ぜて溶かす。

3) 酢を加えると、あら不思議!
真っ黒だった煮汁が、赤紫色に変わります。

<食べ方>
冷水や炭酸水で4〜5倍に薄めると、売っているブドウ味の炭酸水にそっくりです。
透明度の高いシロップを作るため、水に浸さないでいきなり煮ます。


<なぜ?>
1) 正月料理につきものの黒豆の黒色は、遊離型又は配糖体として
  植物界に広く分布するアントシアニン色素の一種、クリサンテミン。

2) 水に溶けやすいので、煮出すと黒色の汁に。
  お酢やレモン汁を加えて酸性にすると、
鮮やかな赤紫色に変わる性質があります。

3) あとで飲むことを考えて、
砂糖とストロベリーエッセンスを加えていますが、
  これは赤紫色の化学変化とは関係ありません。


<はちみつ酢大豆>
ジュースを作ったあとの黒豆を樹脂加工フライパンで焦げ目がつくまでからいりする。
<酢大さじ2:はちみつ大さじ2>につける。


<参考>
「なぜ赤くなるの?」「お豆のにおいがぶどうに変わったのはストロベリーエッセンスのせい?」「おばあちゃんが黒豆の煮汁は咳止めのお薬と言っていたよ!」と、意見が飛び交います。
恐る恐る飲んだお父さん、お母さんたちもびっくりした表情です。
そこで「タネ明かし」。
黒豆の黒い煮汁にはクリサンテミンというアントシアニン色素が溶けていること、中性では黒色のアントシアニン色素が、酸性になると赤色に変わることなど、この手品の科学的な根拠を子どもたちの理解力に合わせて解説してあげましょう。
また、アントシアニン色素はポリフェノール類の一種で血中コレステロール値を下げる働きがあり、赤色に変わってもポリフェノールの効力は変わりません。
お父さんやお母さんにもうれしい情報ですね。
黒豆の煮出し汁の色の変化にこのような科学的根拠があることに、子どもたちも、お父さんやお母さんたちもびっくりです。

材料はたったこれだけ
<手作りチーズ>

[材料]
 牛 3カップ
 酢 大さじ5

[道具]
 ガーゼ 1枚(20×20cm)
 ストレーナー(柄付きのざる)、
 耐熱ボウル(または、計量カップ)、ボウル

[作り方]
1) 耐熱の計量カップやボウルに牛乳を入れ、
ラップをして、電子レンジで6〜7分温める。

2) とり出して、酢大さじ5を加えて混ぜる。

3) ガーゼをしいたざるでこす。
  ガーゼにたまったものが、カテジチーズ。

* ボウルにたまった、あわい黄色の液体はホエー(乳清)。
  実はこの中には、カルシウムイオンが大量に溶けているので、
  イタリアではこれから酵素を使って
  もう1回リコッタチーズを作るのです。


<食べ方>

お皿に入れて、砂糖をかけてフルーツとミントの葉をそえる。

<なぜ?>

カテジチーズ作りの手品では、牛乳を電子レンジで温めていますが、これは牛乳のカゼインを主とするたんぱく質が、熱で不安定化するため。
そこへ酢を加えると、カゼインは凝集を始め、最後には沈殿物になっていきます。
あみにガーゼをしいてこしとったものがカテジチーズ。
こした溶液がホエーとか乳清とか呼ばれるものです。
市販品のチーズは脱脂乳で作るので、脂肪は少なく低エネルギー。
今回作ったチーズは、乳脂肪も入るのでコクがあります。

<参考>
牛乳に牛乳を加えても状態はかわりませんが、同じ液体でも酢を加えると、もろもろと分離をはじめて沈殿物ができるのは、子どもたちにとってオドロキ。

ゆでたまごと生たまごを割らずに、見分けることできますか?
<自分で回りだす卵>

[材料]
 生たまご 数個
 ゆでたまご 1〜2個

[やり方]
1) つるつるのテーブルの上で、力一杯たまごを回す。

2) 元気よく回転しているたまごを指で押さえてとめる。

3) 指をすぐはなしてみると、
ひとりで回り出すたまごと回らないたまごが・・・。
  なぜ?なぜ?

<なぜ?>
1) ゆで卵は回してみると、たいへん素早く回ります。
  卵の中身が固まっているので、重心が安定しているためです。

2) 生卵の殻の中は、液状の卵黄と卵白です。
  卵黄は卵白より比重が大きいので、
  卵を回すと卵黄は遠心力に引っ張られ、
  中央より横にそれて回転運動にブレーキをかけます。
  そこでゆで卵よりゆっくり回るわけです。

3) 回っていた卵を手でとめて、すぐその手をはなすと
  卵が回り続けるのは、生卵の中が液状なので、
  液状の慣性により、卵の動きが止まったあとも、
  中ではさらに回転運動を続けようとするから。


紙パックに材料を入れてレンジでチンするだけで、アツアツケーキの出来上がり
<紙パックの中からふわふわケーキ>

[材料]
 ホットケーキミックス(市販)50g
 卵   1個
 牛乳   70ml

[道具]
 牛乳パック 1個(10cm高さに切ったもの)
 ティッシュペーパー

[作り方]
1) ボウルに卵を割り入れ、牛乳を加えて泡立て器で混ぜる。
  ホットケーキミックスを加えて混ぜる。

2) 紙パックに流し入れ、2つ折りにして水で濡らした
  ティッシュペーパーをかぶせる。

3) 600Wレンジで2分加熱。(500Wなら2分30秒)
  倍の大きさにふくらんだふわふわケーキのでき上がり。


<なぜ?>
1) オーブンで焼くと時間がかかるケーキを、
  電子レンジで2〜3分のうちに作って、
  子どもたちをビックリさせる手品です。
  といっても電子レンジには金属製のケーキ型は、
  電磁波がはじかれるので使えません。

2) 紙容器は電子レンジに入れても大丈夫なので、
  生クリームの入っていた200ml入り紙パックを使いました。
  水で濡らしたティッシュペーパーでおおうところがポイントです。

3) 電子レンジでケーキや蒸しパンを作ると、
  極端に水分がとんでパサパサになります。
  しっとり口どけのよいケーキにするために、牛乳で水分を補います。

4) ふんわり感を出そうと、卵の量を増やすと卵臭が残ります。
  パイナップルやバナナを加えてもおいしくできます。


<参考>
子どもたちはたまごを割ることが異様に好き。
生たまご?ゆでたまご?で回る手品のあとに最適な手品。
各テーブルで1個作れば大満足する手品。
自分たちでグループの人数分にアツアツケーキを切りわける作業も、どんな味かな?という期待がいやがうえにも盛り上がります。

朝のベンウォッチングも快適に、食物繊維たっぷりの、油を使わなくてもOK
<ポップコーン>


[材料]
 とうもろこしの粒(乾燥)    小さじ2

[道具]
 茶封筒(定形12cm×23.5cm)   1枚

[作り方]
1) 紙の封筒の口をあけ、乾燥とうもろこしの粒を入れる。

2) まず口を折り、その次に、封筒の中央のところで二つ折りにして、
  とうもろこしの入っている方を上にして、
  電子レンジ600Wで1分30秒程度加熱する。

3) パンパンというにぎやかな音が、静かになったら取り出す。

電子レンジの加熱時間は目安です。
加熱しすぎると封筒がこげたり、燃えたりする危険性があります。
パンパンという音をめやすに加熱しすぎないように取り出してください。
封筒の大きさに対して、とうもろこしの粒が多すぎるとこげやすいので、
適量を入れるようにしてください。


<なぜ?>

1) とうもろこしの粒は、実は種子で硬質でんぷんでできています。
  そのうえ、1粒ずつが固い乾燥種皮に包まれているために、
  電子レンジで加熱すると、「皮のあるものは破裂する」という、
  電子レンジ加熱で一番注意しなければならない現象が起こります。

2) この現象を逆利用すると、特殊な道具がなくても
  <ポップコーン>ができるので、
  魔法使いになったような気分が味わえます。

3) 乾燥といっても、とうもろこしの粒は約5%の水分を含んでいるので、
  電磁波により種子の水分が加熱され、1700倍の体積の蒸気にかわり、
  圧力を生じ、内部が飛び出してパリッと膨化するからです。

<食べ方>
塩、こしょう、カレー粉、砂糖、バター、オリーブ油、しょうゆなどをそろえておき、好みの味つけでお召上がりください。

<参考>
とうもろこしの粒が電子レンジの中でパンパンと音を立ててふくらんでいく封筒をながめていると、いつしか、レンジの周りにはポップコーン特有の甘く温かい香りが充満してでき上がり。
鍋に入れ、油をひたひたに注ぎふたをして火にかけ、ゆすりながら作るという従来のポップコーンの作り方では、正直なところ、子どもには荷が重い。
焦げたり、油がハネたりでおっかなびっくり。
ところが電子レンジに入れて加熱するだけで、安全に、成功率100%でポプコーンができ上がります。
「今日はすごく楽しかった」と、満足すること請け合いです。
ポップコーンは粒の中のわずかな水分が、電子レンジで加熱されることで体積の1700倍の水蒸気になり、その圧力で外皮の内側の組織がふくらむことによってできる−といった科学的な裏づけも、体験のあとで解説すると、よく理解してもらえて効果的です。