ミツカン食の体験講座
村上祥子さんのママと子どもがハマるお料理手品
<食酢と食育>
@ <青梅のサワードリンク>
酢の浸透性を利用して果物を漬けた
新しいタイプのさわやかな飲み物。
アルコール分がないので子どもにも。
[材料] 作りやすい分量
青梅 200g
氷砂糖(甘さは好みで加減) 200g
酢 1カップ
[作り方]
1) 青梅は、洗って水気をとり、竹ぐしでへたを取る。
2) 漬け込む容器に梅を入れ、その上に氷砂糖を入れて
酢を注ぎ込む。
きちんとふたをして冷暗所に置く。
1か月ぐらいから飲めるようになる。
* 1か月ぐらいたったら梅を引き上げ、
種を取ってジャムに煮るとおいしい。
煮梅にも。
酒の代わりに酢をつかう
えッ、このいわしおいしい〜
A <いわしのメチャうま煮>
昆布のうまみと酸味がほどよい、
昔ながらのおふくろの味
[材料] 2人分
いわし 2尾(正味200g)
昆布(1×4cm) 2枚
しょうが(薄切り) 2枚
{A}
┌しょうゆ 大さじ2
│砂糖 大さじ2
└酢 大さじ2
[下ごしらえ]
いわしは、うろこと頭をおとして内臓を取り除き、
水洗いする。
水分をペーパーにはさんで除き、3つに切る。
[作り方]
1) 耐熱ボウル(又は小鉢や小丼でもよい)に
{A}を入れて混ぜ、いわし、昆布、しょうがを入れる。
2) オーブンペーパーを材料にはりつけるようにのせて、
はしで一つきして空気穴をあける。
3) ラップをかけて、電子レンジ600Wで5分(500W6分)
加熱する。
お酢の力でお肉がふっくら
B <ビーフカレー>
[材料] 1人分
牛薄切り肉 1/2枚(30g)
玉ねぎ 1/6個(30g)
じゃがいも 小1/2個(50g)
にんじん 2cm分(30g)
水 1/2カップ
酢 小さじ1
カレールウ 20g(1ブロック)削っておく
ごはん 茶わん1ぱい(150g)
福神漬け、らっきょうなど
[作り方]
1) 玉ねぎ、じゃがいも、にんじんは、皮をむいて
1cm角切り。
牛肉は、2cm幅ぐらいに切る。
2) 耐熱ボウルに野菜を入れ、水を注ぎ、カレールウを加えて、
はしでルウを水の中に沈める。
酢小さじ1をふりかけた牛肉を上にのせる。
3) ラップをして、600Wレンジで6分(500W7〜8分)加熱。
4) とり出して、ひと混ぜしてごはんにかける。
好みで、らっきょうや福神漬けをそえる。
* ルウの種類によっては、とろみが強い場合も。
そのときは、水大さじ1〜2を足す。
咳どめの妙薬
子どもの赤ワイン
@ <黒豆のジュース>
[材料] できあがり濃縮300ml
(4倍に割ると1200mlのジュース)
黒豆 30g
水 300ml
砂糖 100g
酢 大さじ3
ストロベリーエッセンス(あれば)5滴
[道具]
直径18cmの鍋(ふたつき)
アルミホイル15×30cm 1枚
コンロ
[作り方]
1) 鍋に洗った黒豆を入れ、ふたをして火にかける。
沸とうしてきたら、3回に折りたたんだアルミホイルを
ふたと本体の間にはさみ、
ごく弱火で20分煮て火をとめる。
2) 煮汁をボウルに移し、砂糖とエッセンスを加え、
泡立て器で混ぜて溶かす。
3) 酢を加えると、あら不思議!
真っ黒だった煮汁が、赤紫色に変わります。
<なぜ?>
@ 正月料理につきものの黒豆の黒色は、
遊離型又は配糖体として植物界に広く分布する
アントシアニン色素の一種、クリサンテミン。
A 水に溶けやすいので、煮出すと黒色の汁に。
レモン汁を加えて酸性にすると、鮮やかな
赤紫色に変わる性質があります。
B あとで飲むことを考えて、
砂糖とストロベリーエッセンスを加えていますが、
これは赤紫色の化学変化とは関係ありません。
<食べ方>
冷水や炭酸水で4〜5倍に薄めると、
売っているブドウ味の炭酸水にそっくりです。
透明度の高いシロップを作るため、水に浸さないでいきなり煮ます。
<はちみつ酢大豆>
ジュースを作ったあとの黒豆を樹脂加工フライパンで
焦げ目がつくまでからいりする。
<酢大さじ2:はちみつ大さじ2>につける。
<参考>
「なぜ赤くなるの?」
「お豆のにおいがぶどうに変わったのはストロベリーエッセンスのせい?」
「おばあちゃんが黒豆の煮汁は咳止めのお薬と言っていたよ!」と、
意見が飛び交います。
恐る恐る飲んだ父母たちもびっくりした表情です。
そこで「タネ明かし」をして、黒豆の黒い煮汁には
クリサンテミンというアントシアニン色素が溶けていること、
中性では黒色のアントシアニン色素が、酸性になると
赤色に変わることなど、この手品の科学的な根拠を
子どもたちの理解力に合わせて解説します。
父母たちのために、アントシアニン色素はポリフェノール類の一種で
血中コレステロール値を下げる働きがあること、
赤色に変わってもポリフェノールの効力は変わらない
こともつけ加えます。
黒豆の煮出し汁の色の変化にこのような科学的根拠があることに、
子どもたちも父母たちもびっくりです。
材料はたったこれだけ
A <手作りチーズ>
[材料]
牛乳 3カップ
酢 大さじ5
[道具]
ガーゼ 1枚(20×20cm)
ストレーナー、ボウル
[作り方]
1) 耐熱のメジャーカップやボウルに牛乳を入れ、
ラップをして、電子レンジで6〜7分温める。
2) とり出して、酢大さじ3を加えて混ぜる。
3) ガーゼをしいたざるでこす。
ガーゼにたまったものが、カテジチーズ。
* ボウルにたまった、あわい黄色の液体はホエー(乳清)。
実はこの中には、カルシウムイオンが大量に溶けているので、
イタリアではこれから酵素を使ってもう1回
リコッタチーズを作るのです。
<食べ方>
お皿に入れて、ジャムを水でゆるめたソースをかけて・・・。
<なぜ?>
カテジチーズ作りの手品では、牛乳を電子レンジで温めていますが、
これは牛乳のカゼインを主とするたんぱく質が、
熱で不安定化するため。
そこへ酢を加えると、カゼインは凝集を始め、
最後には沈殿物になっていきます。
あみにガーゼをしいてこしとったものがカテジチーズ。
こした溶液がホエーとか乳清とか呼ばれるものです。
市販品は脱脂乳で作るので、脂肪は少なく低エネルギー。
今回作ったチーズは、乳脂肪も入るのでコクがあります。
<参考>
牛乳に牛乳を加えても状態はかわりませんが、
同じ液体でも酢を加えると、もろもろと分離をはじめて
沈殿物ができるのは、子どもたちにとってオドロキ。
ゆでたまごと生たまごを割らずに見分けることできますか
B <自分で回りだす卵>
[材料]
生たまご 数個
ゆでたまご 1〜2個
[やり方]
@ つるつるのテーブルの上で、力一杯たまごを回す。
A 元気よく回転しているたまごを指で押さえてとめる。
B 指をすぐはなしてみると、ひとりで回り出すたまごと
回らないたまごが・・・。
なぜ?なぜ?
<なぜ?>
@ ゆで卵は回してみると、たいへん素早く回ります。
卵の中身が固まっているので、重心が安定しているためです。
A 生卵の殻の中は、液状の卵黄と卵白です。
卵黄は卵白より比重が大きいので、卵を回すと卵黄は
遠心力に引っ張られ、中央より横にそれて回転運動にブレーキをかけます。
そこでゆで卵よりゆっくり回るわけです。
B 回っていた卵を手でとめて、すぐその手をはなすと
卵が回り続けるのは、生卵の中が液状なので、液状の慣性により、
卵の動きが止まったあとも、中ではさらに回転運動を続けようとするから。
<おまけのレシピ>
電子レンジでできないと言われているゆで卵がOK。
ついてなくても黄身が中心にきてすてき
<ゆで卵>
[材料]
卵 1個
[道具]
アルミホイル 25p×25p1枚
水 1/2カップ
コップ
ラップ
[作り方]
1) 卵をアルミホイルで包む。
2) コップに入れる。
底に卵がはまって、浮いてこないくらいがよい。
水を注ぐ。ラップ。
3) 600Wレンジ2分加熱。弱に切りかえて、10分加熱。
水をとってからむく。
C <紙パックの中からふわふわケーキ>
[材料]
ホットケーキミックス(市販)50g
卵 1個
牛乳 70ml
[道具]
牛乳パック 1個
(10cm高さに切ったもの)
ティッシュペーパー
[作り方]
@ ボウルに卵を割り入れ、牛乳を加えて泡立て器で混ぜる。
ホットケーキミックスを加えて混ぜる。
A 紙パックに流し入れ、2つ折りにして
水で濡らしたティッシュペーパーをかぶせる。
B 600Wレンジで2分加熱。(500Wなら2分30秒)
倍の大きさにふくらんだふわふわケーキのでき上がり。
<なぜ?>
@ オーブンで焼くと時間がかかるケーキを、
電子レンジで2〜3分のうちに作って、
子どもたちをビックリさせる手品です。
といっても電子レンジには金属製のケーキ型は、
電磁波がはじかれるので使えません。
A 紙容器は電子レンジに入れても大丈夫なので、
生クリームの入っていた200ml入り紙パックを使いました。
水で濡らしたティッシュペーパーでおおうところがポイントです。
B 電子レンジでケーキや蒸しパンを作ると、
極端に水分がとんでパサパサになります。
しっとり口どけのよいケーキにするために、牛乳で水分を補います。
C ふんわり感を出そうと、卵の量を増やすと卵臭が残ります。
パイナップルやバナナを加えてもおいしくできます。
<参考>
子どもたちはたまごを割ることが異様に好き。
生たまご?ゆでたまご?で回る手品のあとに最適な手品。
各テーブルで1個作れば大満足する手品。
自分たちでグループの人数分にアツアツケーキを切りわける作業も、
どんな味かな?という期待がいやがうえにも盛り上がります。
朝のベンウォッチングも快適に、食物繊維たっぷりの、
油を使わなくても
D <ポップコーン>
[材料]
とうもろこしの粒(乾燥) 小さじ2
[道具]
紙封筒(定形12cm×23.5cm) 1枚
[作り方]
@ 紙の封筒の口をあけ、乾燥とうもろこしの粒を入れる。
A 口を折り、とうもろこしの入っている方を上にして、
電子レンジで1分30秒程度加熱する。
B パンパンというにぎやかな音が、静かになったら取り出す。
* 電子レンジの加熱時間は目安です。
<なぜ?>
@ とうもろこしの粒は、実は種子で硬質でんぷんでできています。
そのうえ、1粒ずつが固い乾燥種皮に包まれているために、
電子レンジで加熱すると、「皮のあるものは破裂する」という、
電子レンジ加熱で一番注意しなければならない現象が起こります。
A この現象を逆利用すると、特殊な道具がなくても
<ポップコーン>ができるので、魔法使いになったような
気分が味わえます。
B 乾燥といっても、とうもろこしの粒は約5%の水分を
含んでいるので、電磁波により種子の水分が加熱され、
1700倍の体積の蒸気にかわり、圧力を生じ、
内部が飛び出してパリッと膨化するからです。
<食べ方>
塩、こしょう、カレー粉、砂糖、バター、オリーブ油、
しょうゆなどをそろえておき、好みの味つけで試食する。
<参考>
とうもろこしの粒が電子レンジの中でパンパンと
音を立ててふくらんでいく封筒をながめていると、
いつしか、レンジの周りにはポップコーン特有の
甘く温かい香りが充満してでき上がり。
鍋に入れ、油をひたひたに注ぎふたをして火にかけ、
ゆすりながら作るという従来のポップコーンの作り方では、
正直なところ、子どもには荷が重い。
焦げたり、油がハネたりでおっかなびっくり。
ところが電子レンジに入れて加熱するだけで、安全に、
成功率100%でポプコーンができ上がります。
「今日はすごく楽しかった」と、満足すること請け合いです。
ポップコーンは粒の中のわずかな水分が、
電子レンジで加熱されることで体積の1700倍の水蒸気になり、
その圧力で外皮の内側の組織がふくらむことによってできる−
といった科学的な裏づけも、体験のあとで解説すると、
よく理解してもらえて効果的です。 |